2012年8月3日金曜日

いじめ問題




 ここ最近、大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺したとされる問題がNEWSで大きく取り上げられています。本当に悲しい事件です。
 この問題に関連し、ネット上の掲示板などにいじめの加害者とされている生徒達やその家族の名前・写真・職場の連絡先までもが載せられています。 
 いじめは許さないという正義感からなのかも知れませんが、その載せられていた情報があろうことかこの事件とは無関係の方々の情報も混ざっていた為、その方の職場にまでも中傷やいたずらの電話がかかってくるなどの新たな被害者が出ています。 被害届を受けた滋賀県警は名誉毀損容疑で捜査しているようですが、この場合は、ネット情報の確認を怠り他人の個人情報などをネットに載せてしまった結果です。 私たちも日々パトロールをしていて一番多く目に付くのが、誹謗中傷や他人の個人情報を載せている掲示板です。 しかし、ネット情報が元で問題の真実解明に繋がる事があるのも事実なので全く悪いことばかりではないようですが・・・
 芸能人ではデヴィ夫人が、自分のブログにこのいじめ事件を取り上げ、「この生徒が加害者だ」と載せていた写真が全く関係のない方の写真であったり、偽りの情報も一時載せていました。怒りの方が先にきてしまい、インターネットで流れている情報が事実だと信じて疑わなかったようですが、影響力の大きな芸能人の方がこのような情報をネット上に載せるのは、少しお粗末ではないでしょうか。 載せられた方の1人が「名誉毀損」で提訴へ動き出しました。
 和歌山県は、過去のいじめ調査の結果では、09年度まで3年連続で全国最少だったりと喜ばしい結果ですが、年々増えてきているようです。 

 和歌山県教委は県内のすべての公立の学校でいじめ実態把握のためのアンケートを9月にも行い、いじめの疑いがある事例には学校と連携して対処するとのことです。

 ネットの世界は大変便利ですが、掲示板などへの書き込みでいじめに発展し、大きな問題となることもあるので、気を付けて上手に使っていきたいものです。